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超低価格!! 噂のLCC【Low Cost Carrier(ローコストキャリア)】の実態!

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皆様はLCCをご存知ですか?

 

LCCとは【Low Cost Carrier(ローコストキャリア)】の略。

 

大手航空会社の航空機に乗る値段の常識では考えられないような金額で乗れる「格安航空会社」の事を言います。

 

その金額は実に今までの半分以下の値段。

 

なぜ、そのような値段で飛行機に乗れるようになったのでしょうか?

 

今回は、そんなLCCの秘密についてお話ししたいと思います。

1. 空の価格破壊! LCCが出来たこととは?

実は日本発着の航空機には、その値段に事実上の下限規制が設けられており、どうしてもその金額を下回ったチケットの販売は行われていませんでした。

しかし、世界的な規制緩和の影響を受けて、2008年の4月にその下限規制を撤廃。

こうして、日本にもLCCが入って来られるようになりました。

 

その結果、関西空港~韓国・インチョンが往復で3万2000円のところ、1万5000円!

 

関西空港~フィリピン・マニラまでが4万7000円のところ、往復で1万3399円など、次々に驚きの金額を提示していきました。

 

当時最も世間を驚かせたのが中国【春秋航空】が打ち出した値段。

大手航空会社が成田~上海の往復5万9000円のところ、春秋航空は茨城~上海までの往復の金額がなんと8000円!

 

しかし当時も今も、日本人に限らずに世間の判断は【安かろう=悪かろう】

 

どうやってそこまで金額を抑える事ができたのか、その実態も分からないまま、この金額の機体に乗るのは誰にとっても恐ろしいものでした。

 

特に当時は【LCC】という言葉も新しく、LCCという言葉を使うかどうかでさえ議論を繰り返していたといいます。

 

そんな数々の困難に見舞われながらも、LCCに参入する会社は増えていきました。

 

ではなぜ、このような金額でのサービスが可能になったのか?

いよいよその本題に入っていきたいと思います。

 

2. 徹底されたサービスの裏側

これだけの改革的な低賃金を実現可能にするためには、会社としてはやはり削れるところは削ります。

チケット予約はインターネットでのみ受け付けることで、人件費を削減しました。

 

次に、1人の社員がチェックインカウンターの業務と搭乗口での業務を兼任するなど、社員の役割を増やすことで、人件費を削減しました。

 

ボーディングブリッジやバスは撤廃。

お客様の立場からすれば、搭乗のためにある程度の距離を歩く事にはなりますが、このような経費削減も安さの秘密の1つです。

 

また、1社で管理する航空機も1種類に統一する事で整備費を削減しています。

 

そして機内にも工夫が施されていました。

 

LCCの航空機はみな座席数を多く設けており、一度に運べるお客様の人数を増やしているため、機内は基本的には狭くなっています。

 

その狭さは足が伸ばせず、膝も前の席に触れてしまうほど。

座席自体も安いものが使われていて、リクライニング機能はなく、映画などを観れる画面もありません。

 

お金を余計に払えば、前の席との間隔が広い席や椅子を後ろに倒せるグレードの高い席の用意もあるのですが、大げさな広さの違いは残念ながらありません。

 

当然、エコノミークラス症候群の危険性が増えるため、各社はフライト中に、座ったままできるストレッチを乗客全員で行う時間を設けています。

狭い機内でも健康を害する事が無いように気配りされていることが感じられます。

 

また、LCCでは機内サービスは有料になっています。

 

普通なら付いてくる食事も、コンビニ弁当のような金額で美味しく食べる事ができます。

 

また、機内ではブランケットも有料ですので、必要な人は自分で用意していくことをお勧めします。

 

支払いは日本円でも航空会社の国の通貨でも大丈夫。

必要のない人には用意しなくても良いため、ここでもコストをカットする事に成功しています。

 

会社によっては役員の年俸をカットしたところもあるのだとか。

 

このような徹底されたコストカットが、LCCの安さの秘密につながっているのです。

 

2011年には全日空もLCCへ参入しました。

 

実はLCCへの参入は厳しい条件が課せられており、機体の整備も含め、高い技術と管理能力が必要になっています。

 

つまり、通常の航空機と比べて見劣りしないどころか、むしろより完璧に整備され、安全な機体に造り上げられているのです。

不満を言うならやはりコストカットの影響で狭くなった機内。

小さなお子様がいたり、長時間のフライトは健康に被害がでるかもしれないので要注意です。

 

3. その他ルール

持ち込める荷物が1人基本1つ(上限7kg)まで。

預けられる荷物は1人2個(上限40kg)までとなっています。

ただし荷物は当日いきなり乗せるとなると、予約するのと比べて金額が3倍くらいしてしまいますので、必ずチケットの予約の時に、一緒に予約する事をお勧めします。

 

遅れそうなお客様は、基本的には待てないそうです。

そのシビアさは、まるで通勤ラッシュの電車をイメージさせます。

 

また、機内には、外からの飲食物の持ち込みは禁止されています。

どうしても機内食以外が食べたい人は、搭乗前に食べ終えておく事をお勧めします。

 

4. まとめ

このように、狭さやサービスが全部有料であることに100点を付けられない利用者の方の意見も数々あります。

 

有料サービスを受け続けていたら、普通の航空機と変わらない値段になってしまったなどという話もありましたが、サービスを多用せずに乗れば非常に安くて、現地での遊ぶお金を節約できる、とても便利な乗り物がLCCであると言えるでしょう。

 

これからもサービス面や行ける国の選択肢が増え続けるLCC。

 

皆様も是非利用してみてはいかがでしょうか?

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花山 慧太郎

花山 慧太郎

学生時代に歴史学を専攻していて、現地調査のために度々海外へ。 考古学的な知識や世界遺産と、現地の言語についての知識があり、専門知識を活かして教員免許を取得。 一度は教鞭を握れる立場になるものの、あまりにもプライベートの時間が作れなかったため、 海外に関わりがある仕事を求めて退職。 以後、3年間をカナダとオーストラリアでワーキングホリデーをしながら過ごす。 帰国後は英語力をいかして英会話の講師になる。 現在では、過去の海外へ行った知識を活かしてライターとしても活動中。

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